こどもくらぶを訪ねて


■図書館の蔵書検索
 最近、蔵書検索がインターネットで、全国どこからでもできるようになりました。
 全国の公共図書館に、こどもくらぶの本がどのくらい入っているのかを、いくつかの図書館で調べて見ました。すると、多いところでは二百数十点、少ないところでも百点くらいはヒットするようです。
 また、学校図書館では、那覇市の小中学校を検索(那覇市立学校図書館蔵書検索システム、本をかいたひと:こどもくらぶ)してみたところ、2064件(2004年1月)。
 ということは、こどもくらぶは、全国の図書館の児童書コーナーの隠れた「ブランド」となっているといっても過言ではないでしょう。ですが、こどもくらぶの作品は、たくさんの異なった版元から出版されているため、気がつかない児童奉仕の担当者や司書教諭の方もいらっしゃるようです。一度、「編集:こどもくらぶ」と書かれた本を、注意してご覧になるとよいのではないでしょうか。
 「こどもくらぶでは、これまで、知識ものの作品が多かったのですが、昨年出した『レッド・ツリー』(オーストラリアのボローニア作家、ショーン・タン著、早見優訳)のような絵本・翻訳書を、積極的にやっていこうと思っています」と稲葉さん。『レッド・ツリー』は、彼女のいちばん好きな本だそうです。また、現在、『ドラゴロノジー』というファンタジーを翻訳中とのこと。
 明るく元気で感じのよい若い人たちがつくるこどもくらぶの作品は、今後も要チェックまちがいなしです。


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